食品の放射能汚染検査について

 「この地域(下郷周辺)でも農産物などの放射能検査をしたほうがいいのでは?」
という会話があって、「下郷農協の放射能検査」はどうなっているのか、とちょっと
気になり、調べてみました。
 下郷農協は、ホームページでも「検査結果」を公表していますが、「農民連食品
分析センター」(東京)に検査してもらっています。「乾椎茸」の検査結果が20
12年3月12日のものと、2013年5月9日のものがありました。
 この農民連食品分析センターは、「2012年3月27日に多くの方々の募金に
よって、装置(ゲルマニウム半導体検出器)を導入することができました(下郷農協
も募金しました)」としていて、新しい装置を導入する前と後の検査結果を比較する
ことができたのです。

*乾椎茸2012年3月12日の「分析成績書」(測定装置:lnspector1000)

 ・放射性ヨウ素I-131    不検出  検出限界(Bq/kg) 5
 ・放射性セシウムCs-137   不検出   〃         10
 ・放射性セシウムCs-134   不検出   〃          5
 (測定時間:30分)

 これが「ゲルマニウム半導体検出器」の導入によって、どのように変わったのか
は下記の通りです。

*乾椎茸2013年5月9日の「分析成績書」(測定装置:GC2020)

 ・放射性ヨウ素I-131    不検出  検出限界(Bq/kg) 0.7
 ・放射性セシウムCs-137   不検出   〃          0.7
 ・放射性セシウムCs-134   不検出   〃          0.8
 (測定時間:60分)

となっていました。
 また、農民連食品分析センターのホームページには、「より低レベルまでの試験
を希望される場合は、測定時間を延長し、検出下限値を0.3Bq/kg程度まで
引き下げることも可能です(お米の場合、6時間の測定で、0.3Bq/kg程度)」とし
ていますが、下郷農協では、今のところ60分の検査で対応していました。