新鶏肉処理場が稼働から約2ヶ月
昨年7月3日の豪雨災害によって流失した鶏肉処理場は、
全国の皆様からのご支援ご協力により、元の場所に床を2m
高くして新築しました。5月13日に竣工式を行い、試運転
を行ったうえで、6月上旬から本格稼働しています。約2ヶ月が
経過しましたので、下郷農協食肉加工部長の横山親幸氏に現在の
稼働状況について詳しく聞きました。(取材:2013年7月29日)
問い:新工場の現在の稼働状況はどうなっていますか
横山:JASおおいた冠地どりを1日に約160羽、週3回処理
しています。また、親鶏は月に約300羽です。朝7時30分
から2時間ほどで処理を終え、食肉工場へと運んでいます。
問い:処理場の作業は、どのような行程ですか
横山:オートキラー → 湯漬け → 脱毛 → 内臓除去 →
冷却 → 食肉工場へ、という流れです。
問い:鶏肉処理を業者へ委託している間はどのようにしていたのですか
横山:トラックで1時間以上かけて運んでいました。午後から持ち帰り、
一晩保存し、翌日加工していました。
問い:委託時と処理場が完成・稼働したことでどのような変化がありますか
横山:これはまったく違います。まず、何と言っても〝鮮度〟が違います。
処理場が完成してからは午前中に食肉工場へ持ち帰り、解体、午後から
パック詰めまでします。その日のうちに全行程を終わらせることがで
きるのです。また、4〜5℃の水槽での冷却処理が鮮度を維持するために
大きな役割を果たしています。製品の品質も向上しています。
問い:今後の課題は何ですか
横山:従業員の処理機能の完全な把握と作業の効率化を急ぎたいと思います。
そして、生産量を増やし、販売量も増やしていかなければならないと
考えているところです。
問い:最後に、消費者のみなさんへお願いしたいことがありますか
横山:JASおおいた冠地どりを一度食べていただければ必ず「美味しい」と
思っていただけます。鶏肉処理場が完成したことで『下郷地区内一括
処理機能』が回復しました。下郷で生産され、下郷で処理され、下郷
で製品化されます。鶏肉処理場から食肉工場まではトラックで約5分
です。安全・安心、そして新鮮さが増した「JASおおいた冠地どり」
をぜひご利用ください。