下郷農協初代組合長・奥登(おくのぼる)名誉組合長が6月10日に永眠。

 今朝の新聞には、「食料自給率39% −3年連続40%割れ−」と
出ています。農水省は8日、2012年度の食料自給率(カロリーベース)
が3年連続で39%にとどまったと発表。日本は韓国の50%を下回り
「先進国の中でも最低水準(農水省)」としています。
 TPPをめぐっては、甘利明TPP担当相が今月下旬に開かれるTP
P閣僚会合へ出席する意向とされています。


 下郷農協のfacebookに「労農牛乳はまだありますか」というコメント
が寄せられました。労農牛乳とは、現在の『耶馬溪牛乳』の前の名前な
のです。「農民が作って、労働者へ届ける」=「労農提携」という意味
が込められています。この労農牛乳を中心に、〝産直運動〟を下郷農協
の事業の柱として位置づけ、発展させる先頭に立ったのが、奥登名誉組
合長です。それにしても下郷農協の設立が1948年(昭和23年)5
月23日で、下郷農協の通常総会が毎年6月末に行われます。奥登氏は
そのちょうど間、6月10に亡くなられました。
 さらに、冒頭の「食料自給率」「TPP」などをめぐる問題について
警笛を鳴らすような言葉を残されているのです。それは「地域の農業と
いうものは、そこに専業農家があり、耕地の狭い一種兼や二種兼がこれ
をとり巻き、働きにも出るが、必要な労力は家に残しておいて農業をす
る。そういった保ち合いということがあってはじめて成り立つと思いま
す」と著書で述べています。詳しくは、下郷農協のホームページに下郷
農協新聞をPDFで掲載しています。7月号の10ページに「奥登名誉
組合長を悼んで」という通常総会に提出した文章をご覧ください。
 尚、9月22日に下郷で「奥登名誉組合長を偲ぶ会」を行う予定です。
詳しい日程につきましては後日お知らせいたします。

http://shop.simogonokyou.or.jp/

下の写真は、下郷農協本所に掲げている看板。下郷農協のパンフレット
「郷のあゆみ」から。